男性が育児休業を取得した方がいい5つの理由(3日目)
5つの理由1、2はコチラ
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スキルアップにつながる
育児休業の取得や、時短勤務という働き方は人をスキルアップさせます。
休業や時短勤務で時間に制限が出来ると人は驚くほど成長するものです。
効率的に仕事をこなし、不要な仕事の見極めが早くなり、そして人に頼むことがとてもうまくなります。
何故なら、そうしないと仕事も生活もまわっていかないからです。
やるべき仕事には誠意を持って取り組むという前提で、それでも手一杯でやれないことは、どんどん人に頼まざるを得なくなります。
仕事では職場の同僚、育児ではじいちゃんばあちゃん、ご近所さんから有料サービスまで、立ってるものは親でも使え拡大版といったところでしょうか。
私も、息子達は既に小学生になり育児休業世代ではなくなってしまいましたが、今でも仕事も育児もこれでもか、というぐらい人に頼っています。この前の金曜日も、学童への子どものお迎えは近所のパパ友がやってくれました。ありがたやありがたや!
育児休業を取得し、何ヶ月、場合によっては年単位で職場を不在にする「その間の仕事を人に頼む」調整をすることは、自分の仕事を徹底的に見直し、そして他人の目で見直される機会になります。
このことは、育児休業を取得する本人のスキルアップだけにとどまらず、職場での情報共有の徹底(そうしないと他人の仕事を引き受けられない)や急な欠員に対する対応能力の向上にも寄与し、組織全体の底力があがることにもなります。
そう、迷惑かけるばかりじゃない、組織のためにもなるのです。
あなたが休暇を取得することが、あなたの、そして組織の成長につながるのです。なんて素敵なことなのでしょう!

さて、これで「男性が育児休業を取得した方がいい5つの理由」は終わりです。
どんな感想をお持ちでしょうか。

うちの会社の職場環境はそんな甘くないよ!という方も多いのではないかと思います。

20〜40代男性の51%が育児休業を取得したいという意向を持っている(明治安田生命福祉研究所調査)のに、現状の取得実績は2%、という結果からも、まだまだ意向どおりには育児休業が取得しづらい環境もあるのだろうと思います。
もちろん、育児休業を取得すれば職場に迷惑はかかりますし、上司や同僚の協力あってこその制度です。
でも、育児休業は自分のため、そして自分の家族のために取得するものです。まわりに対する感謝の気持ちを忘れてはいけないけれど、育児休業の取得は「自分が取りたいのかどうか」これを最優先に決めてもらえたら、と思います。

これからの30年、日本の社会を支えていくのは、現在の20代から上の世代なのでしょう。でも、その次の30年を支えていくのは、間違いなく今の子ども達なのです。
その「社会の宝」である子どもを育てている子育て世代に、働きやすい環境を整えていくことは、日本の社会の喫緊の課題です。
育児休業対象者のいる会社、職場においては、彼ら彼女らが「取りたい!」と思ったときに取得しやすい職場づくりをお願いしたいと思います。

そして、取得経験者から最後にひと言。
「大変だけど楽しい!から、迷っているなら取ってみて!」


9年前、長男が1歳の頃の写真^3^)